けいおん

2016.08.21.Sun.22:25
復讐になっているか、あまり自信がないけど。

高校の頃、部活のDQNな先輩からイジメられていた。
生徒は必ず何かの部活に所属すべし、という校則があって、本来ならお近づきにならずに
済むようなDQNが、厳しい体育会系を避けて、文化会系の部活に流れ込んでいたんだ。

うちの軽音部も例外ではなく、数人のDQNが所属していた。
以前は三十分くらい部室で駄弁ると、さっさと帰っていたのだが、部員が使ってる楽器まで
取り上げてバンドの真似事を始めてからは、部活の時間が苦痛でしょうがなくなった。
クソみたいに下手糞な不協和音を聞かされ、
その上、太ましくてニブそーな俺に目をつけて
からは、椅子を後ろから蹴り上げたり、肩パンしてきたり…。
極力相手にしないようにスルーし続けていたんだが、次第にエスカレートしてきて、廊下で
俺を見かけるとダッシュしてきて飛び蹴りしたり、
学ランの襟首のとこから火のついた煙草を
押し込んできたりと、さすがに耐えられなくなってきた。
今なら、バカらしいと思ってソッコーで辞めると思うが、当時は辞めたら負けだと思ってて、
部活には皆勤ペースで顔を出し続けていた。
そんなある日のこと、音楽室の扉を開けると、DQNのリーダー格が弾けもしないのに俺の
アコギを弄り回して悦に入ってるところを見たんだ。
咥え煙草の灰がアコギの上に落ちるところを見て、つい「やめろ、返せ!」と怒鳴ってしまった。

念入りにボッコボコにされ、アコギの弦は切られ、胴にカッターでガリガリに傷を付けられ。
イジメられ始めて、初めて俺は泣いた。
正直、その日どうやって家まで帰ったのか、まったく覚えていない。
翌日、校舎二階の廊下でリーダー格を見つけた俺は、そそくさと後ろを通り過ぎようとした。
そしたら、俺のアコギをどうやって「ガリガリ君」にしてやったかを話してたんだ。
どす黒い怒りが腹の底からフツフツと沸いて来て、奥歯がギシギシ音を立てた。
開けた窓から外を眺めながらDQN仲間と話してるリーダー格を、後ろから思い切り突き落とし
ぶっ殺してやろうと、そっと近づいた。

ところが、ギリギリになって気づかれ、DQN仲間に脇から顎に一発、クラクラするようなのを
喰らってしまった。
あっけないほど綺麗に意識が飛んで、目が覚めたら病院だった。
左腕と左脇腹がすげえ痛い。あと口の中も切れまくってる。

担任の先生が来て、何がどうしてこうなったのか、聞いてきた。
馬鹿正直に、事の発端から、横からいいのをもらってしまった辺りまで全部話した。
先生は黙って、頷きながら聞いていて、「よくわかった」と言って立ち上がると、俺にニヤリと
笑ってみせた。
「あなた、リーダー格と一緒に二階の窓からダイブしたのよ。相手は両足と肋骨三本、あと
顎と頬骨骨折だって。…○○君の勝ちね」

先生は俺が入院してる間に色々動きまわってくれたらしい。
俺は停学一週間(入院期間と相殺)、リーダー格は退学、他のDQNは転学勧告されたり
無期停学喰らったりで、すっかり部室から駆逐されていた。
しばらくは周囲から多少アブない奴扱いされたりしたが、以降いらんチョッカイ出してくる奴も
居なくなった。
三ヶ月後の文化祭ではすっかり治った腕で、憧れのLou Reedの"Heavenry arms"他三曲
ほど演奏することも出来た。

今はスタジオ・ミュージシャンとして、何とか食っていける程度に仕事している。
久しぶりに出た同窓会で、先生がこの話を持ちだしたから、思い出しついでにカキコ。

こうしてまとめてみると、思った以上に情けない、なりゆき任せな復讐?だったけど、
GJしてくれてありがとう。

当時、175cm/115kgくらいだったから、
下敷きになったリーダー格は相当キツイことに
なってたと思う。
見てた同級生の話によると、相手の学ランの背中を掴んで、押し上げるようにして一緒に
落ちていったそうだ。

指が無事で良かった、と後から思って正直ぞっとした。
自分まで落ちる気じゃなかったもんな。

では、名無しに戻るよ。
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