「独身にはこのレベルの話は分からんだろうな、気楽で羨ましいわ~」

2016.06.18.Sat.20:29
武勇伝とは違うかもしれんが、部活の同窓会で当時反目していた同期を凹ませた。

そいつは
「子どもが他の子の三輪車をパクってくる、どう教育すればいいのやら」
という悩みを子持ちの同期や後輩と話し合っていた。

ふと俺に目を向け優越感に満ちた顔で
「独身にはこのレベルの話は分からんだろうな、気楽で羨ましいわ~」
と地獄のミサワってきた。

「お前、昔よくチャリパクってたじゃん、親父が17、8の時にチャリパクってて4、5才のガキがパクんねーわけないだろ。」

このミサワ同期は高校の頃、チャリ窃盗及び占有離脱物横領の常習者だった。
引退後、打ち上げやら後輩の応援やらでOBで集まる機会が増えたんだが集合場所に毎回違う自転車で現れるんで不思議に思って聴いてみたら、
「パクってきた^^いつもやってるよー」
という明るい答えが反ってきた。
その時の悪びれない狡い笑顔が実に気持ち悪かった。
「野球選手の子が野球選手になったらまあ当然だと思うし、Jリーガーの子がJリーグデビューしても別に驚かないだろ?
こそ泥の子がこそ泥になるのは自然なことなんじゃね?」

この辺りで周りからおいおい止めとけよと制止がかかるが、自分でも予想以上に憎しみが強かったらしく舌が止まらない。

「だからこう言ってやれよ。
パパはなぁ、高校生まで泥棒してたんだぞぉ!
だから高校生までは目をつぶるよ!」
誰かのいや、ちょ……という微弱な制止を抑えるように

「なんてな、冗談だよお!
でも実際何も言えないだろ?
嫁さんの遺伝子に期待する!が答えなんじゃねーの?」

と畳み掛ける。

「だいたい自分が昔人様の物をパクってたことが引っ掛かって躾づらかったんだろ?
最初からそう言えよ。
程度の低い話で人様の時間を削り取ってんじゃねえよタコ!」

この辺りで相手は俯いて何とも言えない痛ましい表情に、狭い会場は葬式みたいな雰囲気になっていた。
同期の何人かが気まずそうに目配せし合っているのを見て少し気まずくなりそのまま無言で会場を脱出した。
他に言い様があったなと正直後悔してる。
あの夜以降、OB会の連絡は無い。

怒りは怯えや自信の無さの裏返し。
何もOB会に冷水ぶっかける必要はなかった。
そいつににじり寄って囁くように
「お前もパクってただろ?因果応報だよ。」
で事は済んだ。
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